生きていることを実感していきたい

しかし本人の意思や努力とは無関係の 何らかの理由で、健康を損ねたり、経済的に困窮することもある。それによって一般社会から排除されてしまう人だって少なくないのである。これらの人は「社会的弱者」といわれてきた。身体障害者、精神障害者、知的障害者、高齢者、孤児、母子家庭、貧困家庭:・ 今までの福祉は、それら救いの必要な人に上から援助を「与える」という関係だった。 しかし実際の福祉の現場では、助ける人も助けられる人に助けてもらうという、人間同 士がごく自然に関わり合う場面がよく見られる。「ノマライゼ ション」という言葉は、 このような実践の中から生まれたものである。これは社会にはさまざまな人が混じり、お 互いに補い合いながら共に暮らすほうが自然だという 考え方H であり、その自然な姿を 実現しようという 運動H でもある。 横浜市にある特別養護老人ホ  l峰会「さくら苑」では、開設当初からこの考え方 をもち、実践・実行してきた。たとえば日本で初めて CAPP(コンパニオン・アニマル・パートナーシップ・プログラム)を導入し、動物と触れ合う機会を設けたり、おもちゃ美術館を併設して子供とお年寄りがいっしょに遊べるようにしたり、文化人や大学、企業など外部とも手を組んで、高齢者のためのファッションショーや和太鼓ライブなどさま ざまなイベントを開催するなど、生きていることを実感できるような刺激ある介護福祉活動を模索し続けている。

出典:介護職員初任者研修 最安